炊飯器をバラして検証|IH炊飯器の誘導加熱原理

IH炊飯器は、釜そのものを発熱させる構造です。ヒーター式とは、加熱方法が根本的に違います。

その違いが、炊き上がりと制御性の差になります。

今回は実際に炊飯器を分解し、内部構造と誘導加熱の原理を確認しました。

「IHは本当に価値があるのか?」仕組みと電気代の両面から整理します。

【結論】IH炊飯器の仕組み|ヒーター式との違いは“加熱方法”

IHは釜そのものを発熱させる

IHは電磁誘導を使います。

本体のコイルに電流を流す

磁場が発生する

金属の内釜に電流が流れる

釜が自分で発熱する

つまり、釜がヒーターになります。

ヒーター式は「外から温める」方式ですが、IHは「釜を直接発熱させる」方式です。

ヒーター式との決定的な違い

ヒーター式は、底のヒーターが発熱し、その熱を釜に伝える仕組みです。

熱の流れは一方向です。

ヒーター → 釜底 → 米

そのため、加熱は
①底が中心②立ち上がりはIHより遅め③本体価格は安い④構造がシンプルで故障が少ない

まとめると、

IHは「直接発熱」

ヒーター式は「間接加熱」

この違いが、炊き上がりの差になります。

加熱効率という観点で見ると、電気圧力鍋(Panasonic◎)も合理的で注目されている家電です。

短時間で加熱できるため、トータル消費エネルギーは意外と小さいです。

向いている人/向いていない人

電気代の差は大きくありません。一方で、本体価格にははっきりとした差があります。

ただし、炊飯器は5年、長ければ10年近く使う家電です。初期コストだけで決めるよりも、毎日の満足度で考える方が合理的だと思います。

最終的な判断基準は、味や火力制御の精度にどれだけ価値を感じるかです。

私の場合は、トレーニングをしているので、白米の質は意外と重要です。

炊きあがりが安定していると、食事に楽しさが筋トレにプラスに働きます。

IH炊飯器を分解|内部構造を公開

内部パーツ一覧

全体の大まかな流れを以下のとおりです。

コンセント

インバーター基板(高周波生成)

IHコイル(磁場発生)

内釜(渦電流発生 → 発熱)

IHコイル

高周波電流が流れる部分であり、磁場を発生させる心臓部です。

ここから電磁誘導が起きます。

インバーター基板

AC100Vを高周波電流に変換し、出力制御を担当しています。

IHの火力調整をしている頭脳です。

アルミブロック

IGBT(大電力を高速でON/OFFできるスイッチ部品)などの発熱部品を冷却し、IHはここがかなり熱を持ちます。

IH炊飯器の誘導加熱原理をわかりやすく解説

電磁誘導とは何か

電磁誘導とは、
変化する磁場の中に金属を置くと、その金属の中に電流が流れる現象です。

磁場が変化すると、金属の中の電子が動かされます。
電子が動く=電流です。

これはファラデーの法則と呼ばれる現象で、
「磁場が変化すると電圧が生まれる」という性質があります。

IHでは、

コイルに高周波電流を流す

磁場が高速で変化する

内釜の中に電圧が生まれる

電流(渦電流)が流れる

という流れになります。

ポイントは、
磁場が“変化している”ことです。
一定の磁場では電流は生まれません。

なぜ金属釜が発熱するのか

金属に電流が流れると、抵抗によって熱が発生します。これをジュール熱といいます。

IHでは、内釜の中に渦電流が流れます。その電流が釜の抵抗で熱に変わります。

つまり、釜そのものが発熱します。ヒーターで温めているのではありません。

なぜIHは高火力になるのか

理由はシンプルです。

  1. 釜を直接発熱させるためロスが少ない
  2. 高周波で大きなエネルギーを瞬時に流せる

IGBTが高速で電流をON/OFFし、必要なだけエネルギーを供給します。

そのため、

  • 立ち上がりが速い
  • 沸騰までが早い
  • 火力制御が細かい

という特徴が出ます。 IHの本質は、磁場の変化で電流を作り、釜を直接発熱させることです。

IHとヒーター式を比較|電気代・構造・価格の違い

電気代の差は年間 5,000〜7,000 円程度と見積もれます。

判断基準は、「電気代の小さな差や初期コストの違いを許容してでも、味を取るか」

という価値判断になります。

結論|IH炊飯器はこんな人におすすめ

IHは、釜そのものを発熱させる構造です。

結局のところ、

「ごはんの質をどこまで求めるか」が判断軸になると思います。

ちなみに、我が家では、パナソニック IHジャー炊飯器 SR-N210D-W ホワイトに買換えました。

分解して中身を確認したうえで、構造的に納得できたのでIHを選びました。

実際に使ってみると、パナソニック IHジャー炊飯器 SR-N210D-Wは、炊き分けメニューがかなり多いです。

炊き込みご飯、早炊き、しっとり、かためなど細かく設定できます。

正直なところ、普段は高速炊きばかり使っています。

それでも仕上がりは安定しています。

当然、炊き上がりは満足しています。毎日食べるものとしては、確実に違いを感じます。 毎日炊く家庭なら、IHを選ぶ価値はあると思います。

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