夏の室温上昇の約7割が、窓を通じての熱侵入と言われています(※参考:国土交通省の資料など)。
その対策として注目されているのが、遮熱シートと断熱シート。
でも、、
・結局どっちを貼ればいいの?
・貼るだけで本当に涼しくなる?
と、迷ってしまう方も多いはず。
本記事では、遮熱と断熱の違いをわかりやすく解説し、目的別に最適なシート選びができるよう解説します。
後半では2025年最新のおすすめ製品も紹介しているので、すぐに実践できる内容になっています。
結論|遮熱と断熱、違いを知れば“選ぶべきシート”がわかる
結論から言うと
この2つは名前が似ていて混同されがちですが、働き方も効果が出る場所もまったく違います。
種類 | 主な目的 | 適している場面 |
遮熱シート | 外からの熱(赤外線)を反射 | 日差しが強い窓 南向き・西向きの部屋 |
断熱シート | 内外の熱の出入りを抑える | 冷房や暖房の効率を上げたいとき |
多くの人は「冷房が効かない=断熱不足」と思いがちですが、実は“窓からの直射熱”が原因のことが非常に多いです。
その場合、断熱ではなく「遮熱」の対策が必要になります。
逆に、エアコンで冷えた空気がすぐ逃げてしまう場合は、断熱性のあるシートを内側に貼るのが効果的です。
遮熱シートとは?効果・原理とおすすめの使い方
遮熱シートとは室内に熱が入るのを防ぐもの
遮熱シートとは、太陽からの熱(赤外線)を反射して、室内に熱が入るのを防ぐためのシートです。
窓ガラスに貼るだけで、室温上昇を大幅に抑えることができ、冷房効率がアップします。
特に、南向きや西向きの大きな窓がある部屋では効果が大きく、電気代の節約にも直結します。
遮熱の原理|“赤外線反射”で熱の侵入をカット
夏の太陽光には、赤外線(熱線)が多く含まれています。
遮熱シートには、金属蒸着フィルムや特殊コーティングが施されており、これらの赤外線を反射・散乱することで、窓から入ってくる熱を大幅にカットします。
また、紫外線(UV)も同時にカットする製品が多く、家具や床の日焼け・色あせ防止にも効果的です。
断熱シートとは?冬にも活躍!仕組みと貼り方
断熱シートとは熱の出入りそのものを防ぐ“バリア”するもの
断熱シートとは、熱の出入りそのものを防ぐ“バリア”のような役割を持つシートです。
は冷房で冷えた空気を逃がさず、外の熱気を遮断。
冬は室内の暖気をキープし、冷気の侵入を防ぐことができます。
遮熱シートが「外からの熱を反射する」攻めの対策なら、断熱シートは「熱の出入りを防ぐ」守りの対策です。
断熱の仕組み|空気層で熱の伝導をカット
断熱シートの多くは、空気を含んだ素材(プチプチ構造や発泡材など)でできています。
この空気層が熱を伝えにくくする(熱伝導を抑える)ため、窓からの暑さ・寒さの侵入や、室内の空気が外に逃げるのを防いでくれるのです。
最近では、アルミ層+空気層を組み合わせた「高性能タイプ」も登場しています。
【比較表】遮熱と断熱、どう違う?どっちが向いてる?
「遮熱」と「断熱」、言葉は似ていても役割や効果がまったく違うため、選び間違えると「全然効果が感じられない…」ということになりかねません。
まずは違いをわかりやすく整理した比較表をご覧ください。
比較ポイント | 遮熱シート | 断熱シート |
目的 | 外の暑さを反射する | 冷気や暖気を逃がさない |
おすすめの季節 | 夏 | 冬 (夏にも使える) |
効果 | 日差しのジリジリ感が減る | エアコンの効きが良くなる |
貼る場所 | 日当たりの強い窓 (南・西向き) |
冷える窓 (北側・1階など) |
向いている人 | 部屋が暑くて困っている人 | 光熱費を抑えたい人 |
選び方のポイント
・日差しの強さで室温が上がる → 遮熱シートで熱の侵入をブロック
・冷房・暖房が逃げる感じがする → 断熱シートで空気の出入りをカット
・どちらも気になる場合は、遮熱+断熱の“ハイブリッドタイプ”もおすすめ
【目的別】こんな人にはこれが最適!
暑さで冷房が効かない → 遮熱シート
冬の寒さがつらい → 断熱シート
通年で使いたい → ハイブリッド型
【2025年版】(口コミ&コスパで厳選)遮熱・断熱シート3選
夏の暑さ対策に!【日本ガラスフィルムセンター 高遮熱ミラーフィルム】
夏の強い日差しにお困りの方にぴったりなのが、この高遮熱ミラーフィルム。
IR反射により赤外線と熱をしっかりカットしてくれるので、室内の温度上昇を防ぎ、エアコン効率もアップ
外からの視線もカットできるミラータイプで、プライバシーも確保。
窓サイズに合わせてオーダーカット対応だから、ズレなくぴったり貼れるのが嬉しいポイント。
暑さ&光&視線の3重悩みを解決したい方はこれ一択かと。
冬の寒さに強い!【3M Low‑E 断熱フィルム 20 シルバー】
寒さ対策ならコスパ抜群の3M断熱フィルムがおすすめ
中でもこの「Low-E 20 シルバー」は、エアキャップタイプで冬の冷気をしっかりブロックします。
貼り方も簡単で、両面テープで貼るだけ&賃貸OK!
特に「エアコン効率を上げたい」「冷気が足元から入ってくる…」と感じている方にピッタリです。
冬の光熱費を少しでも節約したい方は、ぜひお試しを
見た目も効果も◎【サンゲツ ガラスフィルム 高性能シリーズ】
遮熱と断熱をWで実現したい方にぴったりなのが、サンゲツのハイブリッド高性能フィルム。
業務用にも使われるプロ仕様の効果に加え、デザイン性が高く、窓の見た目を損なわないのが魅力
夏は暑さを遮り、冬は冷気をカット。
年中通して快適な室温をキープしたい方や、部屋のインテリアにもこだわりたい方におすすめ。
失敗しない貼り方と、貼る位置のポイント
貼る前に製品の説明書を必ず確認しましょう。「内貼り専用」と「外貼り可能」は仕様が異なります。
基本|遮熱・断熱シートの貼り方(共通)
手順 | 内容 | ワンポイントアドバイス |
① | 窓ガラスを掃除する | ホコリ・油分をしっかり取ると密着性UP |
② | シートを窓サイズにカット | 端を少し余らせるとズレにくい |
③ | 窓に水を吹きかける | 水貼りタイプの場合は必須 (空気抜きやすくなる) |
④ | シートを貼り、 中心から空気を抜く |
ヘラやカードで外に向かって押し出す |
⑤ | ズレがあれば貼り直す | 貼って剥がせるタイプなら再調整も簡単 |
貼る位置の基本|「内側から貼る」が一般的
貼る位置 | メリット | 注意点 |
内側貼り (室内側) |
雨風の影響を受けず長持ち 施工しやすい |
遮熱性能はやや落ちるが、 十分実用的 |
外側貼り | 遮熱効果が高い (直射日光を遮断) |
台風・風雨に弱く、 製品によっては非推奨 |
まとめ|正しく選べば、光熱費も室温も変わる!
タイプ | 商品名 | 特徴 | リンク |
遮熱 | 日本ガラスフィルムセンター 高遮熱ミラーフィルム |
・IR反射(高遮熱・赤外線カット)ミラータイプ ・オーダーカット対応で窓にぴったり |
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断熱 | 3M Low‑E 断熱フィルム 20 シルバー |
・コスパ重視 ・エアキャップタイプで冬に強い ・両面テープで貼るだけ・賃貸OK |
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ハイブリッド 遮熱 + 断熱 |
サンゲツ ガラスフィルム 高性能シリーズ |
・業務用品質で効果抜群 ・デザイン性◎ ・窓の見た目を損なわずおしゃれ |
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遮熱シートと断熱シートは、どちらも“窓からの熱の出入り”をコントロールするためのアイテムですが、
その役割と効果はまったく違います。
このように、目的に合ったシートを選ぶことが大切です。
正しく使えば、
特に、窓が多い家や日当たりの強い部屋、冷え込みが激しい冬の北側の部屋などでは、想像以上の効果を実感できるはずです。
【Q&A】よくある質問|剥がし方は?賃貸でも使える?重ね貼りは?
Q1. シートはどうやって剥がすの?
A. 多くの製品は「水貼りタイプ」や「静電気タイプ」のため、端からゆっくりめくれば簡単に剥がせます。
粘着タイプの場合は、ドライヤーで温めると糊が柔らかくなり剥がしやすくなります。
Q2. 賃貸でも使えますか?
A. はい、ほとんどの遮熱・断熱シートは「賃貸対応」と明記されています。
水貼り・吸着タイプ・テープ不要タイプなどを選べば、退去時のトラブルも避けられます。
Q3. 遮熱と断熱は重ね貼りしてもいい?
A. 原則としておすすめしません。重ね貼りすると空気層がうまく機能せず、逆に結露やはがれの原因になることも。
どうしても併用したい場合は「ハイブリッドタイプ」の製品を選ぶのが安全です。
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